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(平成16年8月18日)
あ、おいしい。米づくり情報(8月緊急号)

冷害年次から豊作年次の「良食味・高品質米」への
「おいしい。福島の米」に再挑戦!

 これからの圃場管理は自然条件の管理から、農家組合員一人ひとりにゆだねられます。本年のような高温年次の登熟は品質低下(乳白・腹白・心白・胴割等)を招きやすい。また、高温年次は「カメムシ類」が多発。乳熟期と糊熟期の防除で斑点米を予防しよう!

落水は出穂30日目以降とし、根の活力維持に努め、登熟の促進を図ます。本年は出穂が早まり、刈り取り時期も早まる予想ですので、刈り取り判断は圃場で稲と相談!

気象の経過

 6月末から8月上旬にかけ太平洋高気圧に覆われて高温多照で経過し、真夏日が27日間継続しました。しかし、8月4半旬に入り台風13号と前線の影響を受け、久しぶりの降雨となっています。

 7月のアメダス福島のデータによりますと、平均気温は25.6度で平年より2.3度高く、日照時間が約200時間で平年の165%と大きく上回り、降水量は179mmで平年の113%となりました。

 本県主力品種の出穂期を迎えた8月上旬の平均気温は28度で平年より2.6度高く、降雨は平年の10%と少なく、日照時間は167%と多照。現在台風13号が発生し接近しているが、今年は台風の当たり年となっており、今後十分に気をつけたい。

生育状況

■水稲の出穂状況
 「ひとめぼれ」の出穂期は7月30日〜8月1日で、8月上旬までの高温多照により、平年より4〜5日早まり、現在糊熟期を迎えている。また「コシヒカリ」の出穂期は8月5〜6日で、平年より5〜8日早い出穂となり現在傾穂し始めており、乳熟期を迎えている。

 稈長は全体に長く、穂数はやや少ない。しかし、相馬管内では穂数がやや多く、穂長はやや短く・1穂着粒数はやや少ない。しかし、桿質は日照時間が多かったことと、思った以上の日較差で硬い傾向を示している。

今後の技術対策のポイント(守る技術でおいしいJA米づくり)

(1)水管理

  1. 主力品種が乳熟期から糊熟期を迎えています。間断かんがいを励行し登熟を促進してください。
    低温が続く場合や強風時には、湛水管理(水深5cm程度)に切り替えてください。
  2. 高温障害による品質低下を防ぐためにも間断かんがいに努め、落水は出穂30日目以降とする。

(2)病害対策(いもち注意報発令中)

  1. 本年は少ないが、病斑が上位葉まで伸展している場合は、必ず穂いもち防除を実施する。
  2. 穂いもちの散布薬剤
薬剤名 使用量 使用時期(収穫前日数)
カスラブサイド粉剤3DL  3kg〜4kg 収穫21日前まで
ブラシン粉剤DL      3kg〜4kg 収穫21日前まで
ヒノザン粉剤DL      3kg〜4kg 収穫21日前まで
カスミン粉剤DL      3kg〜4kg 収穫14日前まで

(3)害虫対策

  1. 浜通りと中通り南部でクモヘリカメムシの幼虫が平年より早い8月上旬に発生しています。
  2. コシヒカリの出穂と重なっていると予想されますので、防除に努めてください。
  3. 乳熟期に斑点米カメムシ類の発生を見たら防除を実施し、その後発生に応じて一週間間隔で防除する。
    本年はクモヘリカメムシの発生が多く、コシヒカリの被害が大きくなるので防除を徹底する。
    牧草地・大豆団地等と隣接する圃場は特に防除の徹底を図る。
    カメムシ被害の常発地区では、できるだけ無人ヘリによる共同防除で地域全体の斑点米被害を防ごう!(ただし事前に防除所・普及部・JAと協議が必要になります。)
  4. 河川や山沿いの雑草が繁茂して、毎年カメムシ被害(特に青立ち被害)を被っている農家に朗報です。
    浸透移行性の高いスタークル粒剤を穂孕期頃散布がお勧めです。
  5. カメムシ等害虫防除
薬剤名 使用量/10a 散布適期 使用時期(収穫前日数)
MR.ジョーカー粉剤DI 3kg〜4kg 乳・糊熟期 収穫7日前まで
スタークル粉剤 3kg 穂揃期 収穫7日前まで
スミバッサ粉剤20DL 3kg〜4kg 乳・糊熟期 収穫14日前まで
スミバッサ乳剤 1,000倍・150リットル 乳・糊熟期 収穫21日前まで
乳熟期:出穂10日目頃  糊熟期:出穂20日目頃

適期刈り取りの励行(新米らしさが出る刈り遅れない稲刈りを!)

  1. 本年の出穂期は高温多照の7月末から8月上旬であり、平年より4〜8日早い高温登熟となっている。
  2. このため、初期登熟のスピードが早く、刈り取り時期は平年に比べ早くなることが予想されるので、刈り遅れによる玄米の品質低下を招かないよう、刈り取り機械等の点検整備を進め、計画的な刈り取り作業をを行う。
  3. 特に「ふくみらい」は刈り取り適期幅が短いので、「ひとめぼれ」とほぼ同時期の出穂期であれば、「ひとめぼれ」より先に「ふくみらい」を刈り取る。
  4. 高温年次の適期刈り取り判断は、積算気温のみでの判断はせず、圃場に出て穂軸や籾の黄化状況を総合的に判断することが大事になります。(積算気温はもちろん、日照時間が特に多いため)
    今年は穂揃もよく、日較差の特に大きな地区では活青米が1割程度あった方が新米らしさが出ます。

うつくしま、ふくしま米情報センター