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天のつぶがイギリスへ、福島米の輸出拡大の足がかりに

2016年8月29日
 県オリジナル品種・喜多方市産天のつぶが、英国ロンドン市内の日本人向けスーパーに並び、7月下旬から5キロ精米袋の販売が始まった。福島米が欧州連合(EU)圏に輸出されるのは初めて。東電原発事故後の輸出はシンガポール、マレーシアに続いて3カ国目。英国向け輸出はJA全農福島の精米工場(須賀川市)から5月末に第1便(船便)が出発、計1・9トン(5キロ×380袋)を輸出した。JA全農福島は、平成28年〜30年度の3年間で輸出量を昨年度実績の約30倍に当たる30トンまで拡大する計画があり、輸出拡大の足がかりと欧州での県産農林水産物の風評払拭が期待される。
 EUは原発事故後の輸入規制を段階的に緩和しているが、福島米については日本政府機関が発行した放射性物質検査証明書の添付か輸出相手国のサンプル調査を義務付けている。県の県産品振興戦略課は「海外の輸入規制に苦しんでいる当県にとって英国への米の輸出は明るい話題。規制が完全に撤廃されるよう働きかけをさらに強めたい」とする。
 JA全農は、欧州向け農畜産物取引を約7年前から「TKトレーディング社」と始めており、今回は同社との天のつぶの商談がまとまったことで取引が実現。英国への福島米輸出のきっかけは、ロンドンのトラファルガー広場で毎年秋に開かれる「ジャパン祭り」。東日本大震災後、「ロンドンしゃくなげ会」(ワールド福島県人会)の満山喜郎会長らが中心になって復興支援と福島農畜産物の“安全・安心、美味しさ”のPRに力を入れてきた。
 5月27日の会見では、JA福島五連の大橋信夫会長が「輸出拡大を実現しようと取り組み始めた矢先の英国向け輸出は大変嬉しい」と語った。猪股孝二県本部長は、今年のジャパン祭りでは米を含めた果物など福島の農畜産物PRも引き続きお願いしたい」と要望。JA会津よつばの長谷川一雄組合長も喜びと抱負を語った。
 今回の英国向け輸出に続き、天のつぶ4・9トン(5キロ×986袋)の追加輸出も決まった。JA全農福島、JA会津よつばによると、JA全農の輸出用米の産地育成は喜多方市内で本格的に取り組みが始まった。コスト削減と品質確保が両立できれば、全県に広げ作付面積を拡大する予定。

英国向け輸出を発表する「ロンドンしゃくなげ会」の満山喜郎会長((左)から2人目)とJA福島五連の大橋信夫会長。(左)は猪股孝二県本部長、(右)は長谷川一雄JA会津よつば組合長(5月27日)


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