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栽培管理

●生ワラの鋤込み方

1.生ワラと堆肥のちがい… 生ワラの鋤込は堆肥より効果が低く、年次間、土壌間のフレが大きくイネの初期生育を抑制し、生育が遅れる場合が多いので、これをいかにクリアするかがポイントとなる。

○ポイント
 土性による施用量や秋〜春には分解を早め、稲の生育期間中にはじっくりと分解、腐熟していくようにする。
生ワラの量(目安)
施用量 土性
700kg 地力のやせた砂地、黒ボク水田
600kg 砂質壌土、粘質壌土、壌土
400kg 排水の悪い壌質粘土、深い地力田

2.生ワラの鋤込み方

○ポイントその1
鋤込み方…生ワラを分解させるためには、秋鋤込みが理想的


【分解の3条件】
微生物が活動し生ワラが分解するためには
(1)適度な水分→収穫したあと乾燥しないよううちに!
(2)適度な温度→気温が暖かいうちに浅耕で暖かい地表面に鋤込む!
(3)適度な酸素→耕うんによる空気の補給

○ポイントその2 分解促進材の使用

分解の促進にはチッソの飢餓防止が必要
※施用時期は秋耕前が理想(10a当り)
例1 フジュクエース
(N−15.5%他)
30〜40kg
例2 石灰チッソ
(N−20%他)
10〜20kg
例3 ビオライザーG
(N−2%+微生物他)
20〜40kg
例4 硫安4kgと過石(粒)10kgの併用


生ワラの分解と土の中の変化



●土づくり

1.水田土壌型別分布とその対策
黒色・黒泥・泥炭土
礫層・礫質
→主に秋落地帯→ リン酸・ケイ酸・鉄の補給・客土
強グライ・グライ →主に湿田→ 排水対策・水管理の徹底、
未熟有機物をいれない
灰色土
灰褐色土
黄色土
→一般的ほ場→ 作土の深耕、完熟有機物の補給、
ケイ酸の補給

2.土づくりの基本
(1)土の中の養分を高める(養分量・保肥力のアップ)
(2)水持ちをよくする(保水力のアップ)
(3)土壌の緩衝能力を高める(急激な環境の変化に対応)
(4)土壌を団粒構造にする(通気性・透水性のアップ)
(5)微生物の活動を高める
深耕・天地返し
客土
有機物の施用
土壌改良資材
暗渠・心土破砕

深耕・天地返し 客土
・土が若返り
・根がノビノビ育つ
・土を根本的に変える!
・秋落ち対策
有機物の施用 排水対策
・微生物活動が活発に
・団粒構造
・酸素補給・温度調節
・減水深:15mm/日

3.県内の水田土壌の問題点

(1)作土が浅く、下層硬く排水悪い水田が増加。
(2)酸性土壌(pH)が多く、秋落ち型生育している。
(3)基盤整備終了後、5年(砂地)〜10年(粘土)頃から秋落ち型に移行(鉄欠乏による秋落ち型)。
(4)塩基類不足や土壌バランスが悪い土壌が多い。
(5)リン酸、けい酸不足で、ごま葉枯れ病が多発傾向。
(6)河川沖積土では鉄不足のため、ごま葉枯れ病・葉枯れ現象が発生。

4.おいしいコメづくりのための土づくり 〜4つの柱

(1)作土の深耕=作土の若返り。
  1. 3〜4年ごとにプラウ耕の実施(下層の養分を上層に戻す)
  2. 15〜18cmの深耕
  3. 秋落ち土壌での客土(粘土や鉄分の補給)

(2)イネわらを土中堆肥化する
〜腐食を増やし、土の団粒化を促進するために出来秋からの土づくりのスタート。

(3)バランスのとれた土をつくる=不足成分を補う土づくり肥料の活用。

  1. リン酸やけい酸を補給し冷害克服を!〜「ケイカリン」の施用
  2. 鉄分を補給して根の健全化を!〜「ソイルバンク」の施用

  水田=鉄分(根の鎧)+けい酸(葉の鎧)

(4)生育調整のための水管理
=低温時の深水管理や中干しで根の健全化を!

  1. 穂数確保のための中干し
  2. 漏水防止のために客土、資材(ベントナイト)の施用(水温の上昇効果)
  3. 落水は出穂後35日以降にする→1等米、良食味米の必須条件!

5.土性の判定から土性をチェックし、土性にあった土づくりを!

*現地では、土(試料)を少量の水でしめらし、指の感じによって粘土と砂の量をきめる。
区分 記号 粘土と砂の割合の感方 粘土細工での判定 分析結果(粘土%)
砂土 S ザラザラとほとんど砂だらけの感じ 棒にもハシにもならない 12.5%以下
砂壌土 SL 大部分(70〜80%)砂の感じでわずかに粘土を感じる 棒にはできない 12.5〜25.0
壌土 L 砂と粘土が半々の感じ 鉛筆ぐらいの太さにできる 25.0〜37.5
埴壌土 CL 大部分が粘土で一部(20〜30%)砂を感じる マッチ棒くらいの太さにできる 37.5〜50.0
埴土 C ほとんど砂を感じないでヌルヌルした粘土の感じが強い コヨリのように細長くなる 50.0%以上

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