おいしい、こめニティー うつくしま、ふくしま米情報センター
お米をつくる皆様へ
ふくしま米の流通の現場から/消費者・小売・卸の声
うつくしま水田農業ビジョン通信
天気予報
福島県米づくり状況
栽培管理
米の市場動向
病害虫発生予察
関連情報
バックナンバー

栽培管理

リン酸の中間追肥

1.リン酸の中間追肥の意味
 イネは活着後、本葉5枚頃になると分げつを開始する。リン酸はチッソと協力し合って、葉や茎、根をどんどん増加させる。
 リン酸吸収は、通常土壌リン酸を吸収し、施肥リン酸は2割程度しか吸収しない。しかし、寒冷地、漏水田、砂質田ではこの土壌リン酸の放出が少ないため、施肥リン酸が必要になってくる。リン酸はいつも根葉の先端生長点に不可欠であり、リン酸の中間追肥は重要になる。
リン酸の追肥の効果 表:生育中期のチッソ・リン酸の吸収量
生育中期のチッソ・リン酸の吸収量
(1) チッソの消化を良くする
(2) チッソが一気に効かないよう肥効の調整をする
(3) 根づくりを進める
(4) いもち病等の抵抗性の向上
(5) 生殖細胞を充実させ冷害に強いイネをつくる
(6) イネの登熱を早める
(7) 粘りのあるおいしいお米になる
2.リン酸追肥はこんな水田や生育に効果的
(1)水田土壌 〜秋落ち田、開発田、砂地、黒ボク地(火山灰土)
(2)生育状態 〜過繁茂・出来すぎ、茎数不足・出来足りないイネ
リン酸追肥はこんな水田や生育に効果的
3.リン酸追肥の効果的な時期
 田植え後1か月以内…イネへ吸収されるまで時間がかかる(上記表参照)
4.主なリン酸肥料と特徴
主なリン酸肥料 追肥の量 特徴
過燐酸石灰
(過石)
40kg/10a 1.水溶性リン酸なので、中干しや間断かん水の酸化状態でも良く効く。
2.過石に含まれている石膏(硫酸カルシウム)=「カルシウム」が水にとけやすく、稲への吸収率が高いため稲を固くする。
重過燐酸石灰
(重過石)
20kg/10a 1.水溶性リン酸なので、中干しや間断かん水の酸化状態でも良く効く。
2.過石とちがい石膏を含まないが、リン酸の成分が高い。

カリの追肥

1.カリ追肥の働き
(1)稲の体を強くする。(いもち病等にかかりにくくする)
(2)根の働きが良くなる。(下葉の枯れ上がりを防止する)
(3)水分調節の役目を果たす。(落水による干ばつの抵抗性を強めている)
(4)籾殻を大きくしたり、籾の奇形が少なくなる。
(5)穂数、籾数、干粒重の増加が期待出来る。
カリ追肥の働き
2.カリの追肥とその効果(カリ成分 4kg/10a)
肥料名 施用時期 施用量 出穂40日前は、
初星で6月25日頃
ひとめぼれで6月27日
コシヒカリで7月5日

※施用時期が遅れると増収が期待できない
ケイ酸カリ 出穂40日前 20kg/10a
塩化カリ 出穂35日前 7kg/10a
PK化成 出穂35日前 20kg/10a
ケイカリン 出穂40日前 20〜40kg/10a
※ケイ酸は、稈質を硬くするので、天候不良下でのいもち病の発生を抑える効果も期待できる。
出穂45〜40日前吸収…穂数の増加、1穂籾数の増加、収量増
出穂35〜25日前吸収…穂数の増加、1穂籾数の増加、干粒重の増加、収量増
上記以降の吸収…大部分が干粒重の増加

うつくしま、ふくしま米情報センター